こんにちは、3/15の統計検定準一級CBTに無事合格することができました。
合格するまでの勉強法や参考にした参考書などについて紹介します。私と同じく、ワークブックをはじめて見て圧倒された人に参考にしていただくと嬉しいです。
バックグラウンド
- 地方国立大学、建築系の大学院修了。(大学数学の履修は不真面目だったため皆無)
- 大学院修了以降、20年超、数学学習には触れていない。
- 統計検定二級は2022年11月に取得。
- 育休リスキリング中のため、日中は試験勉強に時間を充てることができた。
なぜ統計検定準一級を取得しようと思ったか。
IT学習者の身で、統計検定2級をとったあと、しばらくコーディングの勉強をしていました。いずれは機械学習もやりたいと思っていたので、機械学習をやるのなら、統計検定準一級は必須と耳にし、チャレンジすることにしました。
統計検定準一級の響きの憧れもありました。
合格までのみちのり🏃🏃🏃
- 1月23日
勉強スタート ワークブックから始めるも全く読み進めることができない。ぐぬぬ。。理由は- 記号の意味が分からない。読み方も分からずストレスフル…(冒頭にちゃんと記号表というものがあるのを気づいたのは試験直前。。)
- 高校数学を忘れている。(もはや学習したかどうかも覚えてない。)演習の答えを見て、なんでこっからこうなってるの?
- 大学数学の内容が出てきて圧倒される。(ヤコビアン?モーメント母関数?テイラー展開?)
- 統計検定二級の知識もかなり忘れている。
敷居たっか。選ばれしものしか、受けれない資格なのかこれは。。
- 1週間後
分からない箇所は飛ばしまくって気合と根性で、ワークブックを読みすすめる。- 参考書を何冊か購入。(うしろのほうでまとめています。)新しく買った数IIIの参考書で対数や、ネイピア数、指数関数などの微分積分や、部分積分、置換積分も復習。
- ワークブックは、
章のはじめの方 ➡︎ ふむふむ、
中盤 ➡︎ 記号が出てきて分からん、いいやもう章末問題にいこ、
章末問題 ➡︎ 答えみてもわからん 次の章に進も
といったかんじ。
毎日、挫折との瀬戸際でふらふらしていました。
- 2月上旬
第16章、重回帰分析で、見たことがない行列の記号がバンバン出てきて、このままゴリゴリ進めるのは流石に限界を感じる。ワークブックをストップし線形代数の勉強をスタート。よびのりさん、阿部先生、アイシアさんなどの動画を視聴。
- 2月15日
いっこうにワークブックの中身が理解できず、諦めることもよぎりました。2月下旬に家族で海外旅行を予定しており、自分を鼓舞するためにも、旅行までに一回受験することを決意🔥🔥
試験日が決まると、尻に火がつきますよね。自分の現在地を知るためにも早めに一度試験を受けることをおすすめします。CBTの利点をフル活用しましょう。
- 受験までできたこと
- ワークブックは、主要な箇所のみ。分散分析は面倒でやらず。(必ずやりましょう。)
- 過去問3年分(2017〜2019)を2周。
- 全然わからない箇所多数。
- 2月23日 1回目の受験 ➡︎ 42点(不合格)。
めちゃ難しかった、、合格までに圧倒的な差を感じ、放心状態に。。ただ少し経つと、反省点が思い浮かび、短期間で2度目の受験を決意。
えっ、こんなマニアックな問題でるんだ、、というがいくつも出ました。見たことない(単に読んでいないだけです。)の用語を含んだ問題がいくつも出ました。
- 2月24日〜 海外旅行 🛫 🛫 🛫

旅行楽しかったー。でも嫁から白い目で見られながら、ワークブックや統計のYoutubeを見たりしていました。(それぐらいくやしかった)
- 2月27日帰国🛩 早速、1週間後、受験申し込み。
【2度目の受験までにしたこと】- 過去問の残り3ヶ年を解く
- CBTで出た箇所の勉強
- 基礎を復習(お恥ずかしながら、平均のXバーとμの違いもよく分かっていませんでした。)
- 解けなった演習問題を確認(川口さんの解法メモ活用。)
川口さんの解法メモについて
これですよ、欲しかったのは。。ぶっちゃけもっと早く出会ってればよかった。。。統計検定準一級の試験対策のYoutube活動をされている川口さんのFacebookグループに入ると、ワークブックの演習問題の解法メモをシェアいただけます。受験生に寄り添った解法で、計算過程や、解くためのポイントなど分かりやすく記載頂いています。(以下、一例)手書きなので、親近感をもって読むことができます。

- 3月8日 2回目の受験!
1度目の試験よりあきらかかんたん!これはいけた!と思い、試験完了ボタンを押下!

オーマイ´д` ;´д` ;´д` ;´д` ;´д` ;´д` ;´д` ;
でもこの一点の差が次の受験の原動力になりました。
- 最短の1週間後に再度申し込み。
ワークブックの演習問題に絞り、自分用の解答の作成を行いました。(川口さんのメモをフル活用)曖昧になっていた箇所も(確率母関数、モーメント母関数、変数変換(ヤコビアン)、分散分析も)ここで潰しました。当日解けるように、微妙なところは試験直前でもう一度解き、記憶に保持に努めました。
- 3月15日 3回目の受験!パパ今度こそやっちゃるけん!

シャーーーーーーーー♪( ´θ`)♪( ´θ`)ノ♪( ´▽`)
2度目の受験より難易度がたかく感じ、試験中盤はダメかもと、、後半調子が出てきて、、問題を解き終わって、合格の画面が表示されたとき、モニター前でぐっとこみあげるものがありました。
感じたこと
要するに、ワークブックがほんとにわかりにくい。。これに尽きる。これだけで受験生をふるいにかけている。試験自体は解きかたを知っていれば解答できる、という問題が多く、特に地頭を要求される問題ではないのかなと。(難しい計算が要求されますが、正規分布や、指数分布などの有名どころな定理そのもので、その場で即興で解答することよりは、暗記することが現実的かと。)
あとは、試験までのマネジメントに近いのですが、強制的にやる気にさせるために、まだ準備ができていない段階で試験に申し込むことがおすすめです。勉強していると、ネットや、SNSでいろんな情報が入ってきて、諦めたり、やり気をなくしたりしたことが多々ありましたが、試験日が決まっているので、いやがおうにも、勉強にブーストがかかります。(でも短期間で3度受けたのは精神的にかなりきつい。)
参考にしたYoutube、サイトなど
- Youtube, Udemy
- Yuya Kawaguchi
動画のみならず、手書きの解法メモを大変参考にさせていただきました。 Udemy講座も活用させていただきました。 - データサイエンス Lab.
頻出の分散分析がわかりやすく説明されています。電卓の使い方も大変勉強になります。 - 安部哲哉数学
おそらく大学の授業の内容かと思いますが、線形代数がとてもわかりやすかったです。
- 予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」
有名どころですね。線形代数、固有値、固有ベクトル、ヤコビアン等の学習で活用させていただきました。 - AIcia Solid Project
こちらも有名どころ。動画自体が面白く、データサイエンスの世界観を掴むことができます。 - データサイエンス研究所
主にはベイズ推計で参考にさせていただきました。 - Ayu Hamasaki’s easy-to-understand science
主にはマルコフ連鎖で参考にさせていただきました。 - 統計検定一級の道標【確率分布編】
勉強期間後半に知ったため、部分的に視聴させていただきました。。各確率分布の特性が俯瞰できます。
- Yuya Kawaguchi
- サイト、Twitterなど
- とけたろう@統計YouTuber
Twitter上で解法メモを公開して頂いています。
- とけたろう@統計YouTuber
- 参考書(ワークブック、公式過去問以外)
- 合格る計算(数学Ⅲ)
主には微分積分の復習で活用しました。
- 統計学入門
確率変数や回帰分析など分からない箇所を拾い読み。ワークブックよりはあきらかに読者の立場に立って書かれています。
- 現代数理統計学の基礎
間違いないとは思いますが、難易度が高く、4章くらいまでしか読んでいません。。 - 基礎から学ぶ統計学
2級用の本ですが、めちゃくちゃわかりやすいので基本に立ち返りたいときに読んでいました。 - 統計学のための数学入門30
これだ!と思い、購入しましたが、難しいです。ワークブックで理解できない式変換があったときに部分的に拾い読み。
- 合格る計算(数学Ⅲ)
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